当院の方針ー診察の仕方4

なぜ押さえつけるのか?

ということで肺音をよく聞くため以外にも「のど」をみるときに動かれるとよく見えません。小児の「のど」はいろいろな情報を与えてくれます。

扁桃腺に膿がついている、のど全体がとても赤い、口内炎が多数ある、白い苔状のものがついている、逆に全くのどは赤くないなどこれらを短い時間で見てゆくのは動かれるとよく見えません。病気の診断のとき小児の場合「のど」は大切な情報源です。また、耳も大切です。中耳炎になっていると抗生物質が必要です。なかなか微熱がよくならないとき中耳炎が原因だったりします。耳の穴はとても小さく少し動いただけでも傷つけてしまいます。また、耳垢があったりすると見えないので耳垢をしっかりと取ります。ちょっとかわいそうだと思いますが、しっかりと診察してたくさんの所見をとり的確な診断をして正しい診察をすることで早く良くなります。