当院の方針ー診察の仕方3

当院では小さなお子様の場合上半身裸にして、からだをしっかりと押さえます。

あまり負担にならないように押さえますが所見がとれないときや耳垢をとるときや動くと危険なときなどはちょっとかわいそうですがしっかりと押さえつけます。

なんで押さえつけるのか?しっかりと診察するためです。胸の音を聞くときに聴診をあてて動かれてしまうと「ガサガサ」と雑音がして肺音が聞こえません。また、動きまくってしまうと聴診器がうまく当てられません。長く聴診器を当てしっかりと胸を音を聞いて気管支の状態を正確に把握するためにはじっとしてもらうと診察しやすいのです。胸の音がゼロゼロしているのかヒューヒューしているのかまたは音がしていないのか、胸のどこで音がなっているのか、前回診察したときとどこが違うのか、よくなっているのか悪くなっているのか。ほんの少しヒューと音がしたことで喘息の状態が意外と悪いこともあります。咳があまり出ていないから喘息がひどくないとは限りません。呼吸困難になる前に早めにしっかりと治療をすることで悪化することを防ぎ入院しなくてもよいようにすることができます。